コレでもう下がって負けない!下がってしまう理由と対策!

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もう下がって負けない!超具体的な方法を伝授!

子どもが相手の攻撃に下がって負けてしまうのですが…

ふむふむ、なるほど。では、ココとココを直せば下がらなくなりますよ!

下がってしまう理由はそこだったんですね!ありがとうございます!

スキルのフリーマーケット「ココナラ」で多く寄せられた負ける原因は「下がって負けてしまう」という点でした。

フルコンタクト空手という競技の特性上、1〜3分毎に判定をとっていくため、「効かせる」というところまではなかなか至らず、相手をいかに「下げた」かという点がもっとも大きな評価基準となってきます。

ということは逆に言えば、下がったら「負け」なのです。

総合やボクシング、キックボクシング、ムエタイなどでは、下がって間合いをとって試合を組み立てる選手はたくさんいますが、空手の場合良くも悪くも下がったら「負け」。

一瞬の瞬発力で勝負が決まってしまうことがあります。

だからこそ「下がらない」「引かない」組手を身に付けていきましょう。 

「体」

今回は「体」「心」「技」とカテゴリー別に解説してまいります。

まずは「体」

ここは「下がらない組手」をするための大前提となります。

腰が落ちていない

「腰を落とせ!」

これは格闘技に限らず、スポーツの経験者であれば1度は言われているフレーズではないでしょうか。

でもそもそも「腰を落とす」とはどういった意味なのでしょうか。

福地選手は「高い自転車のサドルに腰掛けたような状態」と表現しています。

大小はありますが、身体の内部の動きとして「腰を落とす」とは「骨盤を後傾に倒した(寝ている)状態」を指します。

椅子に座った際に良い姿勢で座るのではなく、浅く座り背骨がアーチ状になった、どちらかというと一般的には姿勢の悪いといわれる状態

欧米からの文化を取り入れた日本では骨盤を起こし、腰を反り、胸を張り、各関節を伸ばし、歩いたりスポーツをおこなう、それが「良い姿勢」でありベストであると考えられていますが、この骨盤を起こした状態での動きは、日本人にとっては経験が浅く文化として未発達です。

戦国時代に天下無双と謳われた大剣豪「宮本武蔵」の全身を描いた肖像画を見ると、骨盤が起きておらず、猫背で背中からお尻にかけて丸まっているような印象です。

他にも、現存する幕末の侍の写真をみてみると、座っているものがほとんどですが、背筋をピンとさせ座っておらず、浅く座り、どちらかというと今でいう「だらしない」座り方に見えるのも、実は武道的に理にかなった姿勢だということがわかります。

フルコンタクト空手界で骨盤を極端に後傾させている選手でいうと、軽量級では現在はONE ChampionShipでも活躍する秋元皓貴選手を上段回し蹴りで一撃で倒した経歴を持つ魚本流の魚本尚久真選手、中量級ではJFKO第1回国際大会中量級チャンピオンの福地勇人選手、重量級では新極真会の無差別級世界チャンピオン島本雄二選手などがあげられます。

いずれの選手も「下がらない組手」を体現している選手たちです。

腰回りの筋肉の硬さなどで難しい場合もありますが、正しい「腰を落とす」姿勢を真似ながら作ってみましょう。

スタンスが狭い

図でみると分かりやすいと思いますが、Iの字で立っているより、三角形ピラミッド型である方が横からの圧に対して倒れづらいのは一目瞭然であると思います。

物を押すときや、押されないように踏ん張るときを想像してみてください。
自然と片足を引き、足幅を広くして踏ん張りますよね?それが「最も押されづらいスタンス」です。

普段の稽古の中でも相手のビックミットを持つ際に相手に押されないよう踏ん張って受けてみたり、投げず相手に押してもらい踏ん張る相撲のトレーニングなども有効でしょう。

頭が後方にもっていかれている

これは、ヒットアンドアウェイの選手に多いのですが、素早くバックステップを踏むためや、前足の蹴りを蹴るために頭を後方にひいてしまうと重心が後ろに持っていかれ、相手の攻撃で簡単に下げられてしまいます。

頭部は人体全体の質量のうち約8%を占めており、体重70kgの人であれば5.6kgにもなります。

つまり、頭をどの位置に持っていくかによって重心は簡単に変化します。

また頭が後方になり重心が後ろに持っていかれてしまうと、自身の攻撃自体も体重が乗らず軽くなってしまうので、頭を引き、後ろ足に重心を乗せていることに気付いたら素早く戻すクセをつけましょう。

背筋力が弱い

スタンスを取り、頭も後ろにしていないのに胸の突きなどで上半身が持っていかれてしまう場合には「背筋力」が他の部位に比べ、極端に弱い可能性があります。

一般的なものでかまわないので、背筋力を上げるトレーニングをしましょう。

軸足が弱い

軸足の筋力がないと、せっかく蹴ってもそれが原因でバランスを崩したり、相手のカウンターで後ろに下げられてしまいます。

  

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レッグランジやスケーターランなどのハムストリング(もも裏)や大臀筋(お尻の筋肉)のトレーニング。子どもであれば「ケンケン」などで片足のバランス感覚や筋力を養うのも良いトレーニングになります。

 

「心」

いくら身体が強く発達していても、気持ちの弱さや目に見えないプレッシャーで下げられてしまうことがあります。

「心」が影響する2つのファクターをご紹介いたします。

恐怖心

いわゆる「ビビる」というやつです。

相手が大きい、突きが強い、上段が怖い…さまざまな理由で人は「ビビって」しまいます。

恐怖心を克服するためにはまず、自分が1番何に「ビビって」いるのかを知る必要があります。

人は幽霊や妖怪などよく分からない、得体の知れないものへ特に恐怖を抱きます。
つまり「恐怖心」の正体さえ分かれば、対処法が明確になり恐怖を抱く必要がなくなります。

ボディが怖ければボディを鍛え、上段が怖ければ上段をかわす稽古をすれば良いのです。

心理学的な療法となりますが、自分の恐怖に対して、「怖い」→「何が?」「何で?」と問い続けることで具体的に自分の恐怖心を知ることができます。

プライドや雑念が入りなかなか本質にたどり着くのは難しいかも知れません。
ノートに書きながら整理したり、1日で終わらせるのではなく時間をかけおこなっても良いでしょう。

1人だとやりづらい方は、心を許せる方にインタビュー形式で聞いてもらいながらおこなっていくと良いと思います。

目に見えないプレッシャーに押される

これは恐怖心に似ているのですが、恐怖心がなくても感じます。

相手の「この間合いに入ったら蹴られる」という雰囲気は空手が上達するのつれ、良くも悪くも分かってくるものです。

そういった感覚は相手の技をかわすためや、カウンターを合わせるためには大切なものでもありますが、逆にいうと強く感じ過ぎるとその間合いに入れなくなってしまいます。

そうなると相手が前に出てくるだけで下がってしまい、後手にまわり、最終的に負けてしまいます。

喧嘩であればそのまま逃げてしまっても良いですが、格闘技は攻撃しなくては勝てません。

なので、その感じることのできた「雰囲気」や「プレッシャー」を「避ける」「かわす」ではなく、覚悟を決め「カウンター」や「直接受けて返す」ために利用していくという思考に変換することが大切です。

 

「技」

フィジカル、メンタルが整ったら、「技」技術的な部分での修正をかけていきましょう。

距離がないと蹴れない・突けない

初心者の方にとって、柔軟性や軸足の筋力の不足、攻撃技術の不足により、近い間合いでの技が相手と詰まってしまい、威力を出すことが難しい場合があります。

軸足の筋力、股関節周りの柔軟性を高めることで、近い間合いでの攻撃がもっと楽になります。

またコンタクト競技において、矛盾しているようにも感じるかも知れませんが、技術面でのコツとしては「強く」突いたり蹴ったりしようとしないこと。

近い間合いで強く攻撃しようとすると、

・技が大きくなるため相手に読まれやすい
・力むことでスタミナをロスする
・当てるときのインパクトがズレるため威力が出ない

となってしまいます。

自分の得意な間合いを作る組手も大切ですが、「どんな間合いでも戦える」準備が必要です。

前足が上がる 前足の技が多い

前足を上げるということは重心を後ろに持っていかなくてはなりません。

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そこに後ろ重心も加われば、ちょっとしたプレッシャーで後ろに持っていかれてしまうのは想像に難しくないでしょう。

ただ、前足の攻撃が全て悪いわけではありません。相手との間合いを有効に作ったり、ジャブとして使うことで利き足の攻撃を活かすことができます。

使用する頻度、場面、相手などを考えて使う必要があります。

回り込みの技術が中途半端

相手が強いため前に出れない、かと言って下がったら負けてしまう。

あと残っている選択肢は…そう「横」ですね。

相手の横にうごく「回り込み」と呼ばれる技術です。正面で正対する相手の真横に入り込み、いなしたり、かわしたり、攻撃したりします。

しかし、英語だと「サイドステップ」といわれる「回り込み」ですが、相手に対して真横に動いてはいけません。

正確には、相手の真横に踏み込み、ななめ前に出るイメージでステップします。

相手の攻撃をかわそうと真横にステップしてしまうと、相手は少ない角度を向き直して攻撃されてしまうので、かわしきることはできません。

相手の攻撃に合わせてななめ前に踏み込むことで、相手の真横に入れるため相手は90°向き直さないと攻撃できなくなります。

映像では回し蹴りですが、突きなどをかわし相手の前に出ている肩側に回る際には、相手の前の手の肘よりも外側に自分の手が来るように、そして相手の前足よりも外側に自分の足がくるようにポジションどりをすることで回り込みやすくなります。

 

まとめ

このように下がってしまう理由は人それぞれですが、必ず起きてしまった現象には理由とその対策が存在します。

よくセコンドの声で「下がるな!根性だ!根性!」みたいな指示を聞くことがありますが、決して「根性」だけで片づけてはいけません。

下がってしまう理由をセコンドも自分自身もしっかりと把握し、その対策となる稽古をコツコツしていくことが大切です。

 

いかがでしたでしょうか?

今回は「下がってしまう理由と対策」について解説いたしました。

当てはまるものはあったでしょうか?

自分自身の人生初めての試合は、中学一年生の時1回戦で、自分の距離を作るために下がったら、その勢いのまま相手が突っ込んできて下げられて負けてしまいました。
しかも遠征してそんな1回戦だったので、とても悔しかったのをいまだに憶えています。

柔道やレスリングのようなその場で技やタックルなどを掛け合う競技とも違い、リングロープもないため「どっちが押しているか」「何回押し出したか」も審査基準となる独特なルールです。

そのため、今やK-1やRISEで活躍する武尊選手、那須川天心選手も幼い頃はフルコンタクト空手ルールで切磋琢磨し、その戦い方が今2人のアグレッシブに前に出てコーナーやロープ際まで追い込んで攻撃していくようなスタイルに繋がっているのだと感じています。

…ところで武尊vs那須川天心戦は本当に実現するのでしょうか?
そして、戦ったらどちらが勝つでしょうか?

私の予想では8:2で武尊選手那須川選手vsロッタン戦を見るとフィジカルが強く、打たれ強く、前に出てくるスタイルを苦手としているように思えます。

そうなってくると、あれだけプレッシャーをかけ続け隙あらばラッシュをしかけてくる武尊選手に那須川選手は対策ができるかどうか、また切れ味抜群の一撃を当てることができるかどうかがかキーになってくると思います。

皆さんの予想はいかがでしょうか?

今年の大晦日に実現して、日本酒ガブガブしながら観れたら嬉しいなー。

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